2026-10-31 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の相森中学校(生徒284人)は23日、創立80周年記念式典を同校体育館で開いた。生徒や教職員、学校関係者ら約400人が出席。地域と共に歩んできた歴史を振り返りながら節目を祝った。映画や記念講演パネルディスカッションを通じて平和についても考えた。
記念事業実行委員会の松本恵治実行委員長(PTA会長)は「(子どもたちが)いきいきと学校生活を送っている姿を見るたびに、地域が持つ絆の深さを強く実感する。時代がどれほど変わろうとも私たちが受け継いできた「壮心不已(そうしんやまず)」(校訓)の精神と、地域や家庭が一つになって子どもたちを育む温かい輪は決して色あせるものではない」とあいさつ。
五味隆校長は、生徒に向け「夢や目標に向かって力強く羽ばたけるよう、伝統を基盤にしながらも、友と対話を重ね、工夫や改善を積み重ねてより充実した学校生活をつくり上げてほしい」と呼びかけた。
来賓の三木正夫市長は「人を思いやり、互いを認め合い、困っている人に手を差し伸べられる人に成長してほしい」と期待した。
記念事業は「平和について考える」をテーマに掲げた。式典では、同校卒業生でスターツコーポレーション会長、名誉市民の村石久二さん(小島町出身)が理事長を務める一般財団法人澄和とスターツグループが製作に関わった映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を観賞。平和への願いが込められた物語を通して80余年前の日本に思いをはせた。
その後の記念講演パネルディスカッションには、村石さんをメインパネリストに迎えた。酒井志郎同窓会長の進行で、生徒会長の清原あかりさん、副生徒会長の坂田瑞季さん、シンガー・ソングライターの清水まなぶさん、三木市長、五味校長を含む6人が語った。
村石さんは「普通の生活が全く変わってしまうものが戦争。二度としてはいけない」と強調し、多様性を学ぶ大切さを伝えた。小さな頃から他者との壁や溝をつくらないことが重要とし、そのためには「会話がすごく大事」と述べた。
清原さんは取材に、母校の節目に接し「いろいろな方々のおかげで今の相森中がある」と実感。将来、学校の形が変わっても「相森中の伝統には先輩方の思いが詰まっている。継承してほしい」と願っていた。
同校は1947(昭和22)年に須坂中学校として設立され、翌年に相森中学校として現在の場所に移った。昨年度までの卒業生は17673人に上る。
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