2026-09-19 09:09 am by 須坂新聞
スマッシュ、ラリー、ネット際の攻防。好プレー続出に卓球室は熱気に包まれる―。須坂市市民体育館に週一度集まる「すずなり卓球会」のいつもの光景だ。
メンバーは70代から90代の女性十数人。活動の目的は?誰かに勝つ?ことではなく?健康づくり?。卓球経験の有無も全く関係ない。毎週寄り合い、練習することで卓球も上達している。「フレイル予防。それにこうやって人と話すのが楽しい。認知症予防にもなるでしょ」。10日、休憩時間に汗をぬぐいながら、会を立ち上げた藤澤光枝さん(75、米持町)がにこやかに話した。
10年ほど前にサークルが発足。市老人福祉センターくつろぎ荘(仁礼町)で活動していたが、新型コロナ感染症の影響で集まることができなくなり、場所を市民体育館に変更した。ほとんどの人が身体のどこかに不調を抱えているというが、ラケットを持つと女性たちの表情は生き生き。ボールを追うまなざしにも力が入る。
中嶋あや子さん(91、米持町)は老々介護を経験。運転免許を返納したため、毎回、藤沢さんの運転で行き帰りを共にする。「用事がない日や、天気が悪くて外に出られない日などは、一日誰とも話さないことだってある。ここに来れば、会話もできて楽しい」。山岸清子さん(89、幸高町)は、「いざラケットを持つと、負けるもんか、っていう気持ちになるの」と声を弾ませた。
卓球は屋内で天候に左右されず、気軽に体を動かせることも好評のようだ。水分補給をしながら、誰からともなく「時間をつくって毎週集まる。にぎやかに言葉を交わすけれど、お互いに干渉しすぎないのがいいよね」。
年齢も体の痛みも忘れる大切な居場所になっている。
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