2026-08-08 07:00 am by 須坂新聞
須坂市の米持町育成会は夏休み期間の午前中、米持町公会堂を開放している。共働き家庭の増加で子どもが1人で過ごす時間が長くなっていることから、地元の小学生に安心して過ごせる居場所を提供。異学年の子ども同士やボランティアの高齢者との交流が生まれている。
小学校では保護者不在の家庭への訪問が制限され、放課後児童クラブも学年が上がるにつれて退所する子が増える。夏休みは自宅で勉強に集中しづらく、タブレット端末やゲームに時間を取られ、生活リズムが乱れやすいなど、子どもが孤立しやすい状況が生まれている。
そこで育成会は、宿題や自由研究に取り組める環境を整え、夏休みを有意義に過ごしてほしいと考えた。平日日中の公会堂を活用することで、地域資源の有効活用にもつながる。
利用する井上小5年の上野平芽依さん、小嶋那美さんは「友達と一緒に勉強できたり、話せたりできて楽しい」と喜ぶ。
4日は高齢者と子どもが交流する「ふれあい会」が行われ、太田秀雄さん(87)が13人の児童を前にハーモニカを披露した。 戦後の子ども時代を振り返り「家にあったハーモニカが唯一の遊び道具だった。『蝶々』が吹けた時はうれしくて、夢中になった」と説明。「いったんはやめたが、種類をそろえればもっと表現できると知り、70歳で再挑戦した」と話した。
最後は太田さんの演奏に合わせて子どもたちが元気に歌声を響かせた。
サポートした清水やよいさん(79)と佐野千恵さん(80)は「子どもたちの笑顔が印象的だった」と話し、同小6年の早河昊太朗さんは「音色が素晴らしく、もっと聴きたいと思った」と興味を示していた。
岩井鉄矢会長(51)は「地域の子どもたちが安心して過ごせる居場所をつくりたいという思いで始めた。勉強はもちろん、友だちや地域の皆さんとの交流を通して人とのつながりや温かさを感じてもらえればうれしい」と話していた。8月21日までの午前10時〜正午に行われている。
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